近年、健康のために良い運動としてウォーキングが注目されていますが、歩き方によっては体を傷めたり心臓に負担がかかるなどの健康に弊害が起きることがあります。
ウォーキングを運動習慣として取り組むときに、その効果が得られないことに気づかないで行っているのは、大変残念なことと言えるでしょう。
そんな中、日本で各地の自治体を中心にその取り組みが拡大しているドイツ式「クアオルト健康ウオーキング」(※)はいままでのウォーキングとは異なり、心拍数で運動強度をコントロールすることで、どんな人にも心身に負担のない画期的な歩き方として厚生労働省に高く評価されています。
認定NPO法人日本ヨガ連盟は、日本型クアオルト健康ウオーキングで活用されている呼吸法を提供し、健康寿命延伸のお手伝いをしています。
健康ウォーキングヨガインストラクター養成講座は、日本各地に広がる「クアオルト健康ウオーキング」が健康にもたらす効果とそのノウハウや、歩くことの重要性を認識し、社会の課題に向き合うヨガ研究者として、積極的に社会貢献活動をする人を育成するものです。
(※)「クアオルト健康ウオーキング」
気候性地形型療法を取り入れたウォーキング
ドイツでは元々心臓リハビリに活用されている。
日本でも日本循環器学会で英文エビデンスが出ており、欠勝が高い群ほど優位に下がり、メンタルヘルスにも寄与することが認められている。
・世界の主なウォーキング
・ドイツ クアオルト健康ウオーキングとは
・様々なヨガの実技プログラム
・温泉とヨガのヒーリング・海辺などでのセラピーについて
・「クアオルト健康ウオーキング」実地体験(専門ガイドのいるコースを歩く)
・認知症についての学び(YouTube視聴)
認定資格が取得できます(デジタルバッジ授与)
☆埼玉県所沢市 荒幡富士特別緑地保全コース
体験日:2024年12月
感想:はじめに簡単なオリエンテーションがあり、事前運動をしてウオーキングが始まりました。
森の植物の話を聞いたりしながらゆったり歩く時間、少し腕を大きめに振って早めに歩く時間とハードではなく緩急のあるウオーキングで無理なく楽しく健康にアプローチできると感じました。
心拍数を普段意識して計測することはありませんでしたが、通常時とウオーキング時の心拍数を比較し、身体の感じ、違いを感じることができ、気づいていなかった自分の体の内面を知れました。自分の新たな基準値が出来たような感覚がありました。
コースガイドの方は、ウォーキングだけではなく森の木々について、その土地についても精通しており、説明を受けながら、景色を見ながら楽しく充実したウォーキングになりました。
富士山を見ながらヤッホポイントでみんなで「ヤッホ」と声を出したのはすっきりとすがすがしくとても楽しかったです。
オリエンテーションを含めてでしたので2時間があっという間でした。
終わりにインストラクターの方のクアオルト健康ウオーキングへの想いのこもった作詞された歌を披露してくださいました。
もっとクアオルト健康ウオーキングが広まればいいなと思いました。
☆岩手県滝沢市「クアの道」滝沢総合公園コース
体験日:2025年1月
感想:天候に恵まれた1/20。血圧、心拍数、温冷感覚を測ってからスタートしました。
上り坂が終わってからの1回目の心拍測定、私の運動負荷時の目標心拍数は101(160-59)ですが112という結果で少し呼吸が速くなったかなぁという感覚でした。
マラソンをしているので、この心拍数で目標じゃないなら本当にゆっくりと歩くんだなぁ!と少し戸惑いました。
上り坂では心拍数が速くなりましたが平地では「太陽光」「清浄な空気」「冷気と風」を浴びて心地良く歩くことができました。
頭を働かせることよりも自然を楽しむことが大切という事は分かっていても時々「今セロトニン分泌されているかな?」「今夜ぐっすり眠る事できるかな?」「帰宅したら大豆製品かチーズ食べよう」と考えている面もありました。
ホルモンの分泌は50メートルプールの水いっぱいにスプーン1杯分ほどの少量だと学んだことあります。
体に大きな変化も無い為分かりにくいのが残念です。
温冷感覚も32度から29.8°に2度下がっていて運動効果がアップしているようですが特に体に大きな変化は感じられませんでした。
終了後のストレッチが気持ちよく昼食も美味しく午後からのヨガクラスも負担なく担当できました。
感想:まず3.2㎞を歩けるのか少し不安がありましたが、すんなりと歩けました。
疲れもなくリフレッシュした感覚でした。翌日に筋肉痛もありませんでした。
もうひとつの不安材料の坂道のあとの心拍数は、予想以上に上がり心肺機能の衰えを確認しました。
先日は歩く時に家の近くに坂道がないので、呼吸を意識的にしながら平地を歩いて前後の脈拍を測ると運動強度の数値が丁度でした。
呼吸の体への作用のコントロールの大切さをあらためて確認しました。
感想:参加者は連盟ヨガインストラクター3名と一般の方2名。
一般の方は何度も参加されているようで、心拍数もそれほど上がらず、普段からこのコースを歩きなれているご様子でした。
雪の残る林の中を歩くのは、転ばないように気を付けからか、足の裏や指の感覚が研ぎ澄まされ、足の裏をしっかりと使っている実感がありました。
また、誰も歩いていない雪を歩く、ザクザクとした音もとても心地よかったです。
体表面の検温時には、汗が蒸発→体表面の温度が2度下がる→強度バランスが整ったことになる、の説明があり、実体験し納得でした。
運動で表面温度が下がらない場合は、雪に手を突っ込む!と言われ、『それもまた気持ちよさそう』と思い、少しだけ雪を触って楽しみました。
一度だけの体験で終わらせてはいけないですね。
滝沢市には山に近いコースがもう一つあり、そちらは雪が融けてから再開するそうです。そのコースも体験してみます。
☆兵庫県多可町「なか・やちよの森公園 湖畔の広場周辺ウォーキングコース」
体験日:2025年1月
感想:寒かったせいか普段よりも血圧が高めで、心拍も上がりやすい気がしましたが、ウォーキングコースは坂や階段などの高低差がありすぎず、緩すぎずでとてもいいコースだなと思いました。
登山となると身体への負担も大きくなりますし、気合いも必要になってきますが、こういったウォーキングでしたら週二回でも負担なく続けられるのではないかと思いました。
ヨガの呼吸法とストレッチは最初と最後に行いました。
最初に行う事でやはり呼吸も身体の動かし方も変わってきますし、最後は身体がどんなふうに変化したのかを感じとることもでき、無理なく気持ちよくウォーキング出来たなとしっかり感じることができました。
近くのヨガの講師の方が来られる時はさらにヨガを行ったりするそうですが、最初と最後のストレッチでは私は少し物足りなく感じましたので、しっかりとヨガでストレッチを行うとまた違うだろうなと思いました。
素晴らしい景色の中、地元の方と触れ合いながら自然を満喫させて頂きました。あっという間の2時間でした!